みなさん こんにちは
名古屋市中区上前津にある
女性小児専門鍼灸院
レディース鍼灸さいとう名古屋です
今回ご紹介するのは、以前利用していたブログサービスの終了に伴い、2023-09-11に作成した記事の再投稿となります。
コロナ後遺症について、今回は後半の「治療」についてお話していきます!
コロナ後遺症の治療
治療法はまだまだ研究段階のため、病院では「特異的な治療法がない」と言われ、症状に対する対症療法が中心となっています。
一般的な対症療法
- 上咽頭擦過療法
- 鼻うがい
- 亜鉛補充
- 高圧酸素療法
- 抗不安薬
- 漢方薬
※時間経過で症状が軽くなっていく人もいるため、経過観察という場合もあります。
コロナ後遺症は原因不明で症状が多いため特効薬がない
そこで今、体の体質やバランスを診て治療する東洋医学に注目が集まっています!
東洋医学では、病気は「症状」とそれを引き起こす「本質(原因)」があると考えます。つまり、病気を治すためには、現れている症状に対する対症療法だけでは病気の治療にはならず、本質への治療を合わせることが必要ということです。

東洋医学では、この本質の治療をすることで症状の回復を促しています。
東洋医学から見た体と病気
健康な体とは、正気と邪気のバランスが崩れていない状態をいいます。
※正気:体が持っている力 邪気:病気などの悪いもの

また、東洋医学では、体が元気なのに起こる急性の病気は「実証」といって、病の勢いが強いために体に不調が現れると考えます。そして、もともと体力がなかったり、病気が長引いて体が弱っていったりすると「虚証」といって、病の勢いは強くなくとも、体が抵抗できるエネルギーがないため不調が現れると考えます。
つまり、コロナ後遺症は、長引くコロナウイルスの影響で体が弱ってしまった「虚」の状態といえます。
体が虚の状態だと、
- 元気の源であるエネルギーが不足
→疲れやすい・体が冷えやすい・気分が落ち込みやすい - 体の栄養である血が不足
→めまい・不眠・顔色が悪い・髪が抜けやすい
このような症状が現れます。
コロナウイルスで弱ってしまった、「虚」の体を修復するには「回復力」が必要!
免疫力が上がる
鍼や灸をすることで、血流が良くなり、体の免疫反応が活発になります。コロナウイルスが体に入らないように、予防する力が高まったり、炎症の長期化を防ぎます。
自然治癒力を高める
鍼や灸をすると自律神経が整い、傷ついた体の修復する力を高める働きがあります。コロナウイルスで弱った体に栄養が届きやすくなり、体の回復を助けます。

今出ている症状の治療をしつつ、「なぜ調子を崩してしまったのか」という体質なども同時に治療していきます。コロナウイルスに感染した方の状態をみていると、感染後1ヶ月ほどしても、熱はなくても何となく不調が続いていたり、すっきり元気になれないという方を多く見ます。
コロナウイルスに感染しないようにすることはもちろんですが、もしも感染してしまったら、療養期間があけたとき、体調を上向かせるため鍼灸治療をしてみてはいかがでしょうか。

