みなさん こんにちは
名古屋市中区上前津にある
女性小児専門鍼灸院
レディース鍼灸さいとう名古屋です
今、妊娠している方も、これから妊娠を考えている方も、気になることのひとつが「安産なのかな?」ということではないでしょうか。せっかくならば、つらくなく出産したいと思うのは普通のことだと思います。
実は、医学的には「安産」ということに定義はありません。
- 時間が短いから良い
- 痛みが少なければ良い
ということではなく、ひとりひとり体も体力も全く違うものなので出産だって十人十色です。
「お母さんと赤ちゃんになるべく負担が少なく順調に進んだ出産」が結果的に、いわゆる「安産」と言えるのです。

出産にかかる時間というのは、陣痛が規則的に起こりだしてから赤ちゃんが生まれ、胎盤が娩出されるまでの時間のことを指します。一般的には、
- 初産婦さんで12~16時間
- 経産婦さんで5~8時間
ほどと言われています。
「初産で30時間以内、経産婦は15時間以内」、この時間を超えてしまう場合や、分娩の進み具合で超過が予想されるという判断を受けた場合を遷延分娩と言います。
陣痛は、分娩するまでの間ずっと痛みが起こっているわけではありません。分娩第一期といわれる、いわゆる子宮口が開いていく間に、はじめは10分間隔くらいで1分程度の子宮の収縮から起こる痛みの波がやってきます。
この収縮が起こることで、赤ちゃんは外へ向かい、お母さんの体は出産をするための準備をしていきます。徐々に子宮の収縮が起こる間隔が短くなり、子宮口が全開になると、いよいよ分娩第二期(娩出期)です。
ここでようやく陣痛のリズムに合わせていきむことができ、胎児の出産となるのです。
分娩二期にかかる時間は、
- 初産で約1~2時間
- 経産婦の場合30分~1時間
程だと言われています。
赤ちゃんを出産したら、子宮の中の胎盤を外へと排出する分娩第三期(後産期)に入ります。
胎盤までが外に出て、ようやく出産という大きな山をひとつ越えたことになります。
ここまでの時間を、いかにお母さんの体と赤ちゃんへの負担が少なく進んでいくのかが、安産であったかどうかと言えるところなのです。
では、何をすれば安産へとつながるのでしょうか?
安産に定義がないように、これをするから必ず良いということはありません。しかし、安全な出産に向けて体と心の準備をしておくことは大切なことです。安産に向けて妊婦さんに良いとされているのは、
- 適度な運動を心がける
- リラックスした時間を過ごす
- 睡眠をしっかりとる
- 偏った食事を避ける
- 体を冷やさないようにする
などと言われています。
そして、妊娠中の鍼灸治療も安産のためにおススメできることのひとつです。

鍼灸治療をすることで、
- 骨盤内(子宮)の血流が良くなる
- 自律神経を整え、緊張を和らげる
- 冷えの改善
- つわりの軽減
- 逆子の予防、治療
- 切迫流産の予防
- 陣痛を促す(分娩力を高める)
などの効果が期待できます。
安全な出産に向けて、妊娠の初期から体づくりとして通われる方も多くおられます。出産を間近に控えた時には、陣痛を促す鍼灸治療が、お母さんと赤ちゃんの体を助けるサポートをします。
とくに、予定日超過とならないようにしてあげることも大切です。予定日を過ぎてしまうと、徐々に胎盤の働きが低下し始めると言われており、赤ちゃんにとっても、酸素が届きにくい苦しい状態となってしまう可能性があるのです。そのため、予定日頃には自然と陣痛が起こり、分娩を迎えられるように体を準備してあげることも大切です。
出産は一日にしてならず、安産もしかりですね。血流の良い元気な体で出産当日を迎えてあげられることが、赤ちゃんにとっても、お母さんの体にとっても、負担の少ない安全な出産となるのではないでしょうか。
赤ちゃんのため、お母さん自身の体のために安産に向けて鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?
