潰瘍性大腸炎でお悩みの女性へ

潰瘍性大腸炎の治療

みなさん こんにちは
名古屋市中区上前津のある女性小児専門鍼灸院
レディース鍼灸さいとう名古屋です

以前、過敏性腸症候群(IBS)について記事を書かせていただきました。反響があり、ブログ記事や当院ホームページから多くの方からご相談やご来院いただきました。

今回は、過敏性腸症候群(IBS)から進行してしまうこともある、潰瘍性大腸炎についてお話したいと思います。

潰瘍性大腸炎の治療

まず、潰瘍性大腸炎について一言

潰瘍性大腸炎には、副作用を伴うステロイド等の薬だけを続けるよりも、体をコントロールする鍼灸治療が効果的です。

女性にとって腸疾患など便の異常は、相談しにくいものかもしれませんが、潰瘍性大腸炎は放っておいても改善するものではありません。レディース鍼灸さいとう名古屋では、女性やお子さんがかかりやすい環境を整え、女性鍼灸師が治療させていただきます。

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。
特徴的な症状としては、下血を伴う(または伴わない)下痢と頻繁に起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
この病気は病変の拡がりや経過などにより下記のように分類されます。

潰瘍性大腸炎の症状

潰瘍性大腸炎の症状は、下痢(便が軟らかくなって、回数が増えること)や血便が認められます。痙攣性または持続的な腹痛を伴うこともあります。

重症になると、発熱、体重減少、貧血などの全身の症状が起こります。また、腸管以外の合併症として、皮膚の症状、関節や眼の症状が出現することもあります。

潰瘍性大腸炎の症状
  • 下痢(血液や粘液を含む)腹痛 
  • 腹部の不快感 
  • 頻繁な便意
  • 便の異常(軟便から水様便)
  • 粘血便 膿性便
  • 発熱など

潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎を発症する原因は明らかになっていません。これまでに腸内細菌の関与や本来は外敵から身を守る免疫機構が正常に機能しない自己免疫反応の異常、あるいは食生活の変化の関与などが考えられていますが、まだ原因は不明です。

潰瘍性大腸炎の治療

軽症及び中等症例では5-ASA製薬(メサラジン)を、無効例や重症例で副腎皮質ステロイド薬にて寛解導入を行います。寛解維持にはメサラジン、また、ステロイド薬を投与した場合には免疫調節薬を使用しています。

重症例では入院の上、脱水、電解質異常(特に低カリウム血症)、貧血、栄養障害などへの対策が必要とされています。

劇症例は極めて予後不良であるので、内科と外科の協力のもとに強力な治療を行い、短期間の間に手術の要、不要を決定します。

※メサラジンは大腸病変部位の局所で抗炎症作用を発揮すると考えられています。

内科的治療に反応せず改善がみられない、あるいは症状の増悪がみられる場合には手術適応を検討します。

東洋医学で解釈する潰瘍性大腸炎

東洋医学では潰瘍性大腸炎を痢疾(リシツ)と呼んでいて、腹痛・粘血便・濃血を含む便・裏急後重があるものをさします。

裏急後重とは、便意が頻繁にあり、排便しようとしても少ししか出ないか、全く出ない状態、または排便後もすっきりしない状態を指す言葉で、いわゆる「しぶり腹」のことをいいます。

体の中では湿気と熱気が体内に停滞し、毒素が蓄積される状態になります。これにより、腸内のエネルギーフローが阻害され炎症や潰瘍が生じると考えられます。

潰瘍性大腸炎の原因
  1. 湿気の蓄積
    食事や生活習慣の乱れ、特に消化器官に負担をかける、冷たい食べ物や飲み物、油っこい食事などにより、湿気が蓄積されます。湿気は腸内で停滞し、炎症や潰瘍の原因となります。
  2. 熱気の上昇
    ストレスや情緒的な不安、怒りなどの感情的な要因が熱気の上昇を引き起こすとされます。この熱気が腸に上昇することで、炎症や潰瘍が悪化する可能性があります。
  3. 脾胃の弱さ
    東洋医学では、消化器官の働きを司る「脾胃(ひい)」の弱さが潰瘍性大腸炎の発症に関与すると考えられています。脾胃が弱くなると、消化機能が低下し、湿気や毒素の排出が不十分となります。

以上のようなことをふまえ、患者さんの体質や症状から、治療方法や治療穴を選択し、治療をおこなっていきます。

潰瘍性大腸炎に対する鍼灸治療

潰瘍性大腸炎の治療

西洋医学をベースとする病院では原因不明な潰瘍性大腸炎ですが、東洋医学的に原因を探ると、その方の生活習慣や環境、体質などが大いに関わっているケースがほとんどです。潰瘍性大腸炎の症状やステロイドをやめた際の副作用を抑えながら、自分自身で治せるよう全身の体づくりを目的とした体質改善をおこないます。

もちろん病院で処方されるステロイドのような、副作用や依存性は一切ありません。そして体質改善と体調管理を併用することで発症した生活環境に戻っても再発防止へと繋がります。ぜひお気軽にご相談ください。

専門外来|潰瘍性大腸炎