便秘専門外来

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便は健康のバロメーター

便秘専門外来

便は健康のバロメーターです。朝、すっきり便が出ると、一日気分よく過ごせるのに、便秘の日はなんとなく気分がイライラしがちです。

便は、食べたものから体に必要な栄養素が吸収された後の「残りかす」です。残りかすがからだの中に溜まっていたら、体調に悪影響が及ぶのも当然です。

「1日1回、朝食後にいきまず排便」が当たり前にならないといけません。

何日も便が出ない、便に血が混じる、肌荒れや吹き出物が多いなどの症状があるようでしたら、早めに便秘を解消する治療を始めましょう。

あなたの便秘のタイプは何ですか

便秘は、4つのタイプに分類されます。

機能性便秘 器質性便秘
症候性便秘 薬剤性便秘

機能性便秘は、最も多いタイプの便秘です。生活習慣やストレス、加齢などの影響を受けて、大腸や直腸・肛門の働きが乱れる結果、起こります。

また、鍼灸治療の効果があらわれやすい機能性便秘は3つの種類に分類されます。

弛緩性便秘
痙攣性便秘
直腸性便秘

弛緩性便秘

大腸は、便をぜん動運動によって転がし、少しずつ水分を吸収しながら直腸へと運びます。大腸を動かす筋肉が弛緩し、ぜん動運動が弱まると、なかなか便が運ばれないために便秘になります。高齢者が便秘しやすい原因の一つです。また、朝食をとらなかったり、運動不足などの乱れた生活習慣による便秘も、これに該当します。

痙攣性便秘

痙攣性便秘は、自律神経を介した大腸の緊張亢進により腸管の痙攣性収縮が起こり、特にS状結腸で痙攣性収縮が持続すると直腸までの糞便の輸送が妨げられ便秘となります。この病態には過敏性腸症候群の便秘型が含まれ、ストレスの影響が強いと考えられています。

直腸性便秘

運ばれてきた便が大腸から直腸に入ると、直腸が反応して便意を催します。そこでトイレに行くと、普段は固く閉まっている肛門括約筋が緩み、排便に至ります。ところが、便意を習慣的に我慢していると神経の感度が鈍って、直腸に便が入っても便意を催さなくなります。女性が便秘しがちな理由の一つです。

便秘に対する鍼灸治療

過敏性腸症候群専門外来

慢性便秘の多くは機能性便秘です。機能性便秘ということは、単純に言えば腸の動きが悪い、安定していないということです。そのため、便秘になる原因に生活習慣とのかかわりが強く推定され、ストレスだけでなく食生活を含めた生活習慣の改善がまず試されます。

しかしながら、生活を変える、ストレスが溜まる仕事環境を変えることは困難で、酸化マグネシウムや乳酸菌、センナなど排便を促す処方に頼る方がほとんどです。それでも効果があらわれず便秘がちな生活のままになってしまいます。

過敏性腸症候群専門外来

このページをお読みの方も思い当たる節が多いのではないでしょうか。そんな時、機能性便秘に効果を発揮するのが鍼灸治療です。便秘に対する鍼灸治療の効果は様々で、腸の動きを直接活発(正常)にさせることだけでなく、ストレスの影響を受けて乱れた自律神経の働きを整えることもできます。